「保育研究ゼミⅡ」の最後に2日間かけて行う「保育教育研究発表会」は、一人一人の卒業研究を発表し、お互いの研究内容を知るとともに、質疑応答を通して研究成果の確認をしたり、研究内容や研究法について振り返ったり、今後の課題を明確にしたりする時間です。
学生は、1年次の「保育基礎ゼミⅠ」において研究の仕方を学び、「保育基礎ゼミⅡ」において自身の研究課題を確立して、2年次に本格的に卒業研究に取り組みました。
ゼミ担当教員と授業以外の時間にも熱心にやり取りする姿がありました。
今年は1年生の希望者がオンラインでこの発表会を視聴しました。
学生は、保育・幼児教育・子育て支援等について個々が設定した研究課題を、様々な研究方法によって追究し、研究論文としてまとめ、堂々と発表しました。
学生は、学生や教員からの質問に根拠をあげて分かりやすく説明する場面や、発表者の研究が及んでいないところの質問を受けて戸惑いながらもそのことを誠実に答え、保育者として現場における課題としたいといった受け答えをする場面もあり、充実した発表会になったと思います。
年を追うごとに科学的な根拠に基づいた研究としての質が高まっていると感じています。
この日は「造形Ⅱ」の授業で、学内に壁面構成を展示しました。
「造形Ⅱ」は2セメスター(1年次後半)の選択科目です。2021年度は、描画材を用いた表現、版表現、食材を用いた表現、人工素材を用いた表現を学習し、最後の題材として壁面構成に取り組みました。
本学科の学舎は、結婚式場であった建物を改装しています。その空間を活かして、子どもの造形表現と保育者の表現のコラボレーションという想定で、空間を装飾する表現活動を行いました。
展示は、2つのグループに分かれて活動し、第1講義棟の入り口壁面と、第2講義棟の階段壁面に行いました。
階段壁面に展示をしたグループは、展示の途中で「葉っぱ」の数をもっと増やしたいと考え、展示を一時中断して「葉っぱ」をつくり、最初の予定よりもダイナミックな表現となりました。
表現活動は、全てが計画通りに進むとは限りません。予定していた空間に展示したところ、「もっとこうしたい」という思いから、柔軟に対応したことを評価したいと思います。
造形表現は出来栄えに目が行きがちですが、表現するプロセスも大切なのです。
「地域と共に育つ」がスローガンの『地域福祉論』の授業。この日の授業のテーマは、「地域包括ケアシステム」です。
日本で超高齢化が予測されたのは50年以上も前です。その頃から支え合う地域づくりが検討され、地域福祉という言葉が市民権を得てきました。
そして、更に少子化、人口減少といった課題が重ねて指摘されてきました。
超高齢社会・人口減少社会・少子社会という課題の解決が、なぜ「支え合う地域づくり」となるのか。この方程式が日本の根源的な課題かもしれないと思うのですが、いずれにせよ今は、その現象が地域社会の担い手不足と同時に経済不況の到来を意味することから経済大国日本が大きな岐路に立っていると騒いでいるわけです。
経済不況が押し寄せてくると、当然国家予算の約3割を占める社会保障費をどうやってまかなうか、あるいは抑えるかが課題になります。つまり、私たち国民が安心して一生を送れる社会生活環境をどのように築いていくのか、誰がどうやってそれを進めるのかがとても重要なテーマになってくるわけです。
地域包括ケアシステムは、“誰もが住み慣れた場所で、自分らしい暮らしを、人生の最期まで続けることが出来る”ための仕組みという定義がされています
では、どうしたら安心な地域社会が作れるのでしょう。
「お金がなければ豊かな人生は送れないの?」
「私の住む地域での豊かな暮らしとはどんな暮らし?」
「将来を担う子どもたちにとってどんな地域社会を用意すればいいの?」
「持続可能な福祉社会ってどんな社会?」
この授業では、様々なテーマを設定して、私たちはもとより未来に豊かな遺産を渡すために今できることを学生と一緒に考えています。
余村 望
2月3日(木)に、本学科において一般社団法人生命保険協会から今春卒業予定の奨学生へ、卒業記念品贈呈がありました。
奨学生は「2年間の学校生活を通して、保育に対する責任感や、他の人と協力して取り組むことなど、保育士として働くために重要な事柄について気付き、学ぶことができました。」と話してくれました。
大阪健康福祉短期大学
保育・幼児教育学科
〒690-0823
島根県松江市西川津町4280
TEL. 0852-67-3716